全国・世界で活躍する
滋賀の輝く人たち
八木 莉可子さん
選手の皆さんや支える人、応援する人一人ひとりが主役になれる大会に

2024年は舞台デビューにドラマ主演などで大活躍!
昨年は、初めて舞台に挑戦し、連続ドラマではW主演を務めるなど、新たな経験がたくさんありました。舞台では、小説『鴨川ホルモー』を原作にした作品に出演できたことが特に印象に残っています。映像作品はリアルさを重視することが多いですが、舞台では観客にどう見えるかを考えて演じる必要があり、その切り替えが最初は難しかったです。
ドラマでは、W主演の竜星涼さんから現場の雰囲気づくりや長期間の撮影での体調管理について学びました。メンタル面でもすごく支えていただいて、本当にお兄ちゃんみたいな存在でした。
今年は「整える」年にしたいと思っています。今までは全力でお仕事をして、体調を崩すこともありました。だからこそ、仕事もプライベートもバランスを大切にしながら進んでいきたいです。
スポーツに関する思い出はありますか?
小さい頃から体を動かすのが大好きでした。幼稚園のときは水泳や器械体操をしていて、小1からは新体操を始めました。お友達がやっているのを見て、リボンやボールを使う演技がすごく綺麗で、「私もやりたい!」とお母さんにお願いしたのがきっかけです。6年間続けましたが、順位を争うというより、友達と一緒に練習する時間が楽しくて夢中になっていました。
中学では部活に入りたくて、最初は「バドミントンなら日焼けしないかも」と思っていました。でも、体験入部でテニスをやってみたら楽しすぎて、そのままテニス部へ。結果、真っ黒に日焼けしました(笑)。朝練や冬の寒い中での練習は大変でしたが、友達と一緒に頑張るのが楽しくて、部活の思い出は今でも鮮明です。試合で勝つことも嬉しかったですが、「あんな練習したな」「壁打ち一緒にやったな」といった何気ない時間が一番心に残っています。
今、役者としていろんな演技を求められる中で、臨機応変に対応できるのは、小さい頃からスポーツに触れてきたおかげだと思うことがよくあります。モデルの仕事でも、柔軟性を活かしたポーズを求められることがあるので、新体操をやっていて良かったなと実感します。
地元、滋賀県の好きなところは?
やっぱり地元が一番大好きです。お休みがあれば、できるだけ帰ろうとしています。特に、滋賀の自然がすごく好きですね。琵琶湖の風景は落ち着きますし、毎日違う表情を見せてくれるのが魅力です。風がない日は空の色を映していたり、少し波立っていたり、その変化がすごく素敵なんです。
高校時代も田んぼ道を走りながら、山々を眺めるのが日常でした。冬になると山に雪が積もって、それがまた美しいんですよね。今になって、そんな景色を当たり前に見られる環境が本当に贅沢だったんだなと思います。
滋賀は、日本一大きな湖・琵琶湖があって、県の6分の1が湖、2分の1が森林という自然豊かな場所です。おおらかな雰囲気があって、リフレッシュするには最高の場所。スポーツ観戦はもちろん、滋賀の自然の魅力もぜひ感じていただけたら嬉しいです。
国スポ・障スポをどんなふうに楽しんでもらいたい?
昨年、滋賀に帰省したときに、国スポ関連の大会準備が行われていて、設営や準備をされている方々に目がいきました。大会には選手だけではなくいろんな方々が関わっていると改めて認識しました。裏で支えている方がとても素敵で印象的でした。
今回の国スポ・障スポは、選手はもちろん、大会を支える運営の方々、観戦する皆さん、そして地元の滋賀の方々にとっても特別な機会になると思います。滋賀で、これだけ多くの競技を間近で見られる機会はなかなかありません。だからこそ、たくさんの人にスポーツの魅力を感じてもらえたら嬉しいです。
選手が輝くのはもちろんですが、大会を支える人、観戦する人、一人ひとりが主役になれる大会になれば素敵だなと思います。スポーツを通して感動したり、勇気をもらったり、そんな心に残る国スポ・障スポになることを願っています!

八木 莉可子さん
滋賀県出身
2001年7月7日生まれ
俳優(エイジアクロス所属)
2015年、大規模なモデルオーディションで約8000人の中からグランプリを受賞し、芸能界入り。翌年からファッション誌の専属モデルを務める。2021年には専属モデルを卒業し、同年、NHKのドラマで地上波ドラマ初ヒロインを果たす。さらに、映画にも初出演し、俳優としての活動を本格化させた。
2022年、大河ドラマに初出演。Netflixオリジナルドラマではヒロインの若き日を演じ、注目を集める。2023年には連続テレビ小説に初出演し、2024年には民放ゴールデンタイムの連続ドラマでW主演を務める。一方、ヨーロッパ企画の舞台「鴨川ホルモー」で初舞台を踏む。
2020年に大学進学を機に上京するまでは、地元・滋賀で学業と芸能活動を両立。小学生の頃は新体操に打ち込み、中学ではテニス部と生徒会長、高校では書道部に所属するなど、さまざまな活動に励んだ。
ボクシング
元WBC 世界バンタム級チャンピオン
山中 慎介さん
ボクシングは力と技の芸術勇気と情熱にあふれる戦いをLiveで
小中学生の頃は野球に打ち込んでいました。ボクシングに興味を持ったのは中学生の時で、辰吉丈一郎選手がシリモンコンをKOし、WBC世界バンタム級王座を奪還した試合を見たことがきっかけでした。
高校入学後にボクシングを始め、3年生の時に出場したインターハイでは決勝で敗れました。しかし、その年の「とやま国体」では、同じ相手との再戦となった決勝で勝利し、初めての全国優勝を果たしました。大学4回生の時、主将として臨んだ「彩の国まごころ国体」では初戦敗退。このままボクシングを終えるのは悔いが残ると考え、プロに転向しました。振り返ると、私にとってボクサー人生の大きな節目は、いつも国体の舞台にありました。
ボクシングは単なる殴り合いではなく、技術を競い合うスポーツです。パンチのスピードや正確さ、巧みなステップなど、さまざまな要素が組み合わさって完成する、一つの芸術ともいえます。国体をはじめとするアマチュア戦は3ラウンドで勝敗が決まるため、12ラウンド制のプロとは異なり、よりスピード感のある攻防が展開されます。セコンドとのチームプレーも見どころの一つ。息をのむパンチの応酬、一挙手一投足に呼応する大歓声、その生の迫力を、ぜひ会場で体感してください。
画像提供:滋賀報知新聞社
山中 慎介さん
湖南市出身
1982年10月11日生まれ
高校3年次に「とやま国体」で優勝。専修大学ボクシング部を経てプロへ。2010年に日本バンタム級王座獲得。翌年、WBC世界バンタム級を制し、2018年まで12回のタイトル防衛に成功。防衛回数は具志堅用高選手(13回)に次ぐ2位。現在は解説者としても活躍。
サッカー
ロシアW杯出場
乾 貴士さん
国スポは、滋賀県のスポーツ力を高める好機、みんなで会場に
サッカーは7歳上の兄の影響で始めました。セゾンフットボールクラブというクラブチームに入団したのは小学1年生のとき。それまでにも兄について行っては遊びでやらせてもらっていましたが、今日からやっとサッカーを習える!あの嬉しさは今も忘れません。
国体には高校2年生のときに出場しました。(国体選抜の)フォワードのほとんどは、気心の知れた野洲高の仲間でした。一方、ディフェンスラインは初めて一緒にプレーする選手でしたが、守ってくれているという安心感がすごくあったことを覚えています。各府県の代表が高度な技術を競い合う機会であるとともに、お祭りのような楽しさや盛り上がりがありました。結果は3位でしたが、その年末に始まった全国高校サッカーでの野洲高優勝への弾みにもなったと思います。
滋賀での開催は44年ぶり。これをきっかけに、サッカーや野球をはじめ、様々な競技で常に全国の上位に行けるような取り組みが進めばと思います。
スポーツは生で観戦するのが一番。迫力も臨場感もテレビとはまったく違います。そして応援の声は必ず選手に届きます。会期は限られていますが、ぜひ会場に足を運んでスポーツの素晴らしさを体感してください。

乾 貴士さん
近江八幡市出身
1988年6月2日生まれ
野洲高校時代には全国高校サッカー選手権で優勝。同年、国体では滋賀県代表として3位入賞を果たす。セレッソ大阪でプロデビュー後、スペインのリーガ・エスパニョーラなど海外でプレー。日本代表としても2018年W杯でゴールを記録し、大舞台で存在感を示す。現在はJリーグの清水エスパルスに所属。
バドミントン
ロンドン五輪銀メダリスト
垣岩 令佳さん
バドミントンはもちろんスポーツの魅力を再発見してほしい!
バドミントンを始めたのは、保育園の年長の頃でした。姉の送り迎えについていくうちに、コートで楽しそうにプレーする姿に惹かれたことがきっかけです。
バドミントンの魅力は、「駆け引き」と「スピード感」にあります。相手の意表を突くショットの戦略性や、スマッシュ一つをとっても内側に打つと見せかけて外側に打つなど、技術と心理戦が交錯する奥深さがあります。ダブルスではスピード感あふれる展開が繰り広げられ、粘り強いラリーの攻防は圧巻です。スマッシュの速度は500kmに達し、瞬時の判断と反応が求められます。選手たちの喜びや観客の歓声が一体となる瞬間を、ぜひ会場で体感してください。
私自身、高校1年生から国体に出場し、代表としての責任感と「必ず勝つ」という強い気持ちで臨んできました。その結果、1年生と3年生時に優勝、2年生時に準優勝、さらに社会人1年目にも優勝と、良い成績を収めることができました。
国スポは、競技者と観客の距離を縮める貴重な機会です。観戦を通じて「自分もやってみたい」と思う人が増えれば、新たなスター誕生のきっかけになるはずです。この大会を通じてスポーツの魅力を再発見し、滋賀県全体のスポーツ文化がさらに豊かになることを願っています。ぜひ会場に足を運び、感動を体験してください!

垣岩 令佳さん
大津市出身
1989年7月19日生まれ
再春館製薬所バドミントン部コーチ。青森山田高校在学中及び社会人で国体優勝は3度。2012年のロンドン五輪では藤井瑞希選手とのダブルスで銀メダルを獲得。日本バド界に初のメダルをもたらす。2014年の世界選手権では前田美順選手とのダブルスで銅メダルを獲得。
車いすバスケットボール
東京・パリパラリンピック女子日本代表
北田 千尋さん
国スポ・障スポの自県開催は人生に一、二度忘れられない思い出作りを
私は幼少期、喘息で入退院を繰り返していたためスポーツが苦手で、読書が趣味でした。中学に進学し、幼馴染がバスケットボール部に入部したことをきっかけに、私も入部したものの、喘息と股関節の持病で思うようにプレーができませんでした。幼少期からつねに困難なことに挑戦し努力で克服してきましたが、初めて乗り越えられない壁となったのがバスケットボールでした。その強烈な経験が今も活動の支えとなっています。
車いすバスケットボールには、選手の障害の程度に応じた「持ち点制度」があり、チーム全体のバランスが取れるように工夫されています。障害が重い選手は主にディフェンスや相手の動きをブロックする役割を担い、障害が軽い選手はシュートや得点を狙うことが多くなります。このように、それぞれの特性を活かしてチームワークを発揮するのが特徴なので、試合では選手同士の連携に注目してみてください。
国スポ・障スポの自県での開催は生涯に一、二度、まさに貴重な機会です。選手はもちろん、ボランティアの方々や地域の方々にとっても、人生に刻まれるような大会になることを願っています。

北田 千尋さん
和歌山県出身
1989年1月12日生まれ
中学時代にバスケットボールを始めるも病気により断念。その後、車いすバスケットボールと出会い、パラリンピック日本代表として活躍。現在は滋賀県栗東市在住。車いすバスケットボールチーム「Cocktail(カクテル)」に所属し、京都、大阪の障害者スポーツセンターを拠点に活動。LINEヤフー株式会社勤務。
野球
元プロ野球選手
松田 宣浩さん
応援は結果を変えるガンバレ!に県民すべての声を
野球は小学2年生の時、双子の兄とともに始めました。父が野球をやっており、守山高校から甲子園に出場したという経験は、私たちにとっても大きな憧れとなっていたのです。以来、野球とともに人生を歩んできました。醍醐味は、やはりピッチャーの渾身の一球をより遠くへ打ち返すこと。そのための努力は惜しみませんでしたが、とくに勝負のかかった打席でファンの皆さんの声援に背中を押してもらったことは数えきれません。結果さえ変える、それが応援の力であると信じています。
国スポの硬式野球では、夏の甲子園で主にベスト4に入った高校などが出場し、滋賀県代表との対戦が実現します。息をのむような投打の駆け引きも楽しんでください。軟式も同じく全国上位の実力があるチーム同士の高度な戦いを観ることができます。
野球に限らず、滋賀県の恵まれた環境の中で、素晴らしい大会になることが私の願いです。大会を成功に導くべく尽力されている関係者の皆様には感謝しかありません。県民一丸となって盛り上げていきましょう。

松田 宣浩さん
草津市出身
1983年5月17日生まれ
福岡ソフトバンクホークスの強打を誇る三塁手として活躍し、チームの日本一に貢献。2011年から7年連続ゴールデングラブ賞を受賞。日本代表としてWBC3位、WBSCプレミア12の優勝に貢献する。現在は侍ジャパンの野手総合コーチを務める。野球解説者・評論家として全国で講演活動を展開するほか、野球界の第一線で活躍中。
ふるさと想いの兄貴が
PR大使に就任

開催年の幕開けに合わせて、西川貴教さんが「わたSHIGA輝く国スポ・障スポPR大使」に就任しました。多くの方が両大会を知っていただき、参加していただけるよう、西川大使に広く大会をPRしていただきます!現在、県民の皆様と一緒に西川大使のモザイクアートを作るキャンペーン「#西川大使とトモにエール」を開催中!皆さんも西川大使と一緒に44年ぶりの大会を盛り上げませんか?詳しくはHPを御覧ください。
西川 貴教さん
1970年9月19日生まれ 滋賀県出身
1996年5月、「T.M.Revolution」としてデビュー。2008年「滋賀ふるさと観光大使」に任命され、翌2009年より県初の大型野外音楽イベント「イナズマロック フェス」を主催、以降地元自治体の協力のもと毎年滋賀県にて開催している。2020年度滋賀県文化功労賞受賞。2024年11月、野洲市市民栄誉賞受賞。

を契機に推進する4つのポイント
滋賀県は、琵琶湖をはじめとする豊かな自然や、先人が人と人、人と自然のつながりの中で育んできた文化が脈々と息づいています。この地で開催する第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会『わたSHIGA輝く国スポ・障スポ』。
「湖国の感動 未来へつなぐ」をスローガンに、「する」「みる」「支える」すべての人が様々な場面で主役として光り輝き、大会を通じて生まれた夢や感動、連帯感が、大会に関わるすべての人の心に刻まれ、明日への活力、未来への希望として将来にわたって引き継がれる大会にします。
1環境に配慮し実践する大会
~みんなでつくる、サステナブルな大会~
主な内容
- たSHIGA輝く国スポ・障スポMLGs宣言(13項目に沿った取組の実践)
- 再生繊維100%スタッフウェアの採用
- リサイクル金属でメダルを製作
- マイボトル持参の呼びかけ(会場のウォーターサーバー等で給水)

観戦にはマイボトルを持参しよう

リサイクル金属を活用
2おもてなしで滋賀の魅力発信
~みんなで来県者をあたたかくお迎え~
主な内容
- 地域の特色を活かしたおもてなしの広場を会場で運営
- 滋賀・びわ湖の素材を活かした「食」を提供
- ホスピタリティー溢れるスタッフの養成

おもてなし広場で滋賀の魅力を発信

多くのボランティアが支える

お弁当には滋賀のおいしい食材を
3スポーツの力でつくる共生社会
~みんなが「する」「みる」「支える」を体験できる大会~
主な内容
- 競技会場等のバリアフリー対策(障スポ)
- 障スポ全競技会場にカームダウンスペースを設置大会初
- 誰もが大会を楽しめる環境づくり
- 国スポに加えて障スポも競技映像をインターネットで配信
- 「心のバリアフリー※」の推進
※様々な心身の特性や考え方を持つ人々が、相互に理解を深めようとコミュニケーションをとり、支え合うこと
- 大会に関わる方向けの「心のバリアフリー」リーフレットを作成

みんなが楽しめる大会に向けた
現地調査

コミュニケーションから生まれる新たな繋がり

お互いを理解し支え合う
4子ども、若者、女性が活躍
~みんなが主役、輝くステージ~
内容
- 滋賀レイキッズ」をはじめとする次世代育成システムの確立
- 競技会場を彩る応援のぼり旗を子どもが作製
- 炬火受皿※の装飾物を小学生が制作
※聖火にあたる炬火を一時的に灯すための受皿
次世代アスリート発掘育成プロジェクト「滋賀レイキッズ」

都道府県等の名所や名物を描き選手を応援

炬火受皿の台座ピースを子どもが制作