選手はもちろん、応援する人、支える人、すべての人が主役として輝ける大会
パラ水泳界のエースの声をお届け!木村 敬一選手スペシャルインタビュー
スポーツが文化になれば人も街も元気になる
競技を観戦して、参加して
一人でも多くの人におもしろい! と感じてほしい
水泳を始めたきっかけは
10歳のときに母のすすめで始めました。運動は好きでしたが、2歳の時に全盲になっていたため、プールなら安全に体を動かせるのではと、地元のスイミングスクール「彦根シーマックス(現:エル・アテインスイミングスクール彦根)」に入れてもらったことがきっかけです。当時、スポーツクラブの多くは障害を持つ子どもの受け入れが難しい状況でしたが、スクールの先生がベストなサポートを模索してくださったと聞いています。できれば お会いして感謝を伝えたいです。
パラ水泳は個人競技、だけどチームプレイが重要だとか
泳ぐのは私1人ですが、コーチや2名のタッパー、トレーナーに栄養士、活動を支えるマネージャーもいます。多くは裏方ですが、タッパーは競技に参加し、プールの両サイドでターンやゴールの合図を選手に送ります。選手は最大速度で壁に向かうため、怖さや躊躇がでるとスピードは上がらず、合図が遅れれば壁に激突して重大なけがを負うこともあります。信頼関係が勝敗の決め手。ぜひタッパーの動きにもご注目ください。
ふるさと、滋賀県の好きなところ
中学進学で滋賀県を離れましたが、親や兄弟は今も暮らしています。国内外を問わずいろんな挑戦ができているのは、自分が必ず戻れる場所があるからです。ふるさとに見守ってもらって応援してもらっているから前を向ける。それが私にとっては滋賀県です。
ふるさとへの感謝の気持ちをいつまでも大切にしたいと思っています。
国スポ・障スポをどんな風に楽しんでもらいたいですか
ご来場いただき、地元の選手と各都道府県の代表選手が繰り広げる本物の競技を肌で感じてください。一方、全国規模のスポーツイベント開催は、スポーツを文化として滋賀県や日本全体に根づかせるチャンスになります。競技への参加や観戦の機会が身近になれば、障害者の方がスポーツに接する機会も増えますし、増えれば増えるほど人も街も元気に。誰もが競技会場に足を運び、競技をする人、みる人、支える人が循環していく、そんな社会の実現を祈っています。第一歩として国スポ・障スポを一緒に盛り上げましょう。
▲木村選手が最も得意とするバタフライ
プロフィール
木村 敬一Keiichi Kimura
滋賀県 栗東市出身
1990年9月11日生まれ
東京ガス所属
先天性疾患により2歳のときに視力を失う。水泳は10歳から始め、筑波大学附属盲学校(現・筑波大学附属視覚特別支援学校)では水泳部に所属。徐々に頭角を現し、高等部在籍時に北京2008パラリンピック競技大会出場。ロンドン2012パラリンピック競技大会で初めてのメダルを獲得し、東京2020パラリピック競技大会では100mバタフライで念願の金メダルを手にする。
5大会連続出場となったパリ2024パラリンピック競技大会では50m自由形(日本新記録)と100mバタフライ(パラリンピックレコード)で金メダルを獲得。北京からパリまでの大会で獲得したメダルは10個。
プライベートでは“推し”の俳優が出演する映画やドラマ、また霊感タレントとして知られる著名人の怪談話に耳を傾ける。
メダリスト乾 友紀子さんが滋賀AS(アーティスティックスイミング)
チームの指導を開始!
令和6年8月1日にオープンしたインフロニア草津アクアティクスセンター。水深を0mから3mまで調節できる50mプールと通年利用可能な飛込プールが特徴です。このプールで滋賀国スポASチームの指導を開始した元日本代表選手の乾 友紀子さんに、お話しを伺うかがいました。
羽ばたけ! 滋賀から世界の舞台へ
選手の迫力ある演技をぜひ会場で
昨年現役を引退した後は大阪を拠点にコーチの勉強中で、滋賀の中学生も指導しています
これまで滋賀にはアーティスティックスイミングに適した深いプールがなかったのですが、水深が0~3メートルまで調整できる「インフロニア草津アクアティクスセンター」の50メートルプールが完成して、すばらしい練習環境が整いました。
アーティスティックスイミング対応の全面水深3メートルで、1年を通じて使えるプールは全国でも珍しいんですよ。アーティスティックスイミングの場合、関西では冬はスケートリンクになってしまうプールが多くて、これまで冬になると深いプールを求めて関西圏外へ行かなくてはいけなかったので、私が現役の時にこんなプールが近くにあったらなあ…(笑)、今の選手がうらやましいです。
本格的なプールで大会に出場できる選手は幸せですね。滋賀からオリンピック、そして世界の舞台へ羽ばたいていってほしいです!
水を操り自由自在に泳ぐ感覚はアーティスティックスイミングならではの楽しさ
アーティスティックスイミングは水中では息を止めて激しく身体を動かしていて呼吸も苦しいのですが、水面から顔が出ている時は優雅に見えるように演じないといけないため、とても体力が必要なスポーツです。
練習を重ねて体力をつけると、水中で自由に身体を動かせるようになり、音楽に合わせて幅広い表現ができるようになります。水を自由に操れるようになる感覚は、たくさんある水泳競技の中でもアーティスティックスイミングでしか味わえない楽しさであり、魅力だと思います。
同調性が求められるチームと個性際立つソリスト両方に挑戦した経験をコーチとして活かしたい
アーティスティックスイミングのデュエットやチームは相手と息を合わせて、相手を感じ取りながら自分の技術も高めていくことが求められ、同調性を高めるための練習にとてもたくさんの時間を費やします。ソロの場合は、より表現力が必要とされ、強烈な個性を持った選手や身体能力が高い選手が多いです。
私はもともとソリストタイプではなくチーム選手タイプで、ロンドン、リオデジャネイロ、東京で開催されたオリンピックにはデュエットとチームに出場しました(※)が、東京オリンピック後、個人的な技術を追求していく中でソロを目指すことを決めました。
もともと個性を前面に打ち出すような表現があまり得意ではなかったので、自分の殻を破るのがたいへんで…。個性的な選手と戦うため、見せ方を研究したり、苦手だった柔軟もすごくがんばりました。
選手としてチームとソロの両方を経験して、それぞれの良さ、方向性や演技の仕方の違いを学んできたこと、メダルをとれた喜びもとれなかった悔しさも経験したことが、指導する上で活かせるのではないかと考えています。
※現在オリンピックのアーティスティックスイミング競技はデュエット(2人)とチーム(8人)の2種目。世界選手権などでは他にもソロ(1人)などの種目がある。
選手の息づかいや気迫まで伝わる会場、国スポ・障スポはぜひ生で観戦を!
来年の国スポでは、「インフロニア草津アクアティクスセンター」で水泳競技が行われます。県民のみなさんには、ぜひ会場でアーティスティックスイミングの演技を観ていただきたいです。水の音、会場の音楽、選手の息づかい…生ならではの迫力を体感して、アーティスティックスイミングの魅力を感じてもらいたいです!
プロフィール
乾 友紀子さん
滋賀県 近江八幡市出身
2012年のロンドン五輪から3大会連続で五輪に出場し、リオデジャネイロ五輪では銅メダルを獲得。2023年世界水泳選手権ではソロで2大会連続の金メダルを獲得。
国スポ・障スポ会場堂々完成
大会を契機に盛り上がる滋賀のスポーツ
彦根市
地域・企業による新たなスポーツ大会が開催!
平和堂HATOスタジアム(開閉会式・陸上競技)
草津市
全国規模の公式戦も開催!
インフロニア草津アクアティクスセンター(水泳競技)
大津市
プロチームの公式戦も開催!
滋賀ダイハツアリーナ(バスケットボール競技・体操競技等)
県内・県外各地にある国スポ・障スポの会場をチェック!
令和7年9月28日(日)に平和堂HATOスタジアムで総合開会式を開催!
第79回国民スポーツ大会
2025年9月6日(土)~ 9月15日(月)
2025年9月21日(日)~9月25日(木)
2025年9月28日(日)~10月 8日(水)
第24回全国障害者スポーツ大会
2025年10月25日(土)~10月27日(月)
3つのポイント
みんなでデモスポに参加しよう!
競技経験がなくても、県民であればみんなが参加できるデモンストレーションスポーツを開催します。
地域発祥のスポーツや、ニュースポーツなど、その数26種類。みんなで、楽しく、健康に!
お気軽にご参加ください。
滋賀県発祥の武道「スポーツ拳法」
年齢や障害の有無に関係なく楽しめる「ユニカール」
競技観戦を楽しもう!
これだけの競技が同時期に開催されるのは国スポ・障スポだけです。この機会に普段みることが少ないスポーツにも触れてください!
44年ぶりの大会をみんなで作ろう!
大会運営を支えるボランティアをはじめ、企業団体の広報協力による盛り上げ、寄附や協賛によるご支援など、様々な方に参画いただいています。
会場を運営するボランティア
従業員の方々が大会ネックストラップを着用
ご寄附・ご協賛に対し感謝状を贈呈
最新トピック大会の象徴 続々決定
多様性を尊重した滋賀らしいメダル
メダルは国スポ・障スポの1位から3位の選手と障スポの補助者に授与するもので、琵琶湖の形にくり抜き、裏面には「しがこく(しょう)すぽ〇位」の点字を刻みます。
デザインは森 雅樹氏(障害者福祉施設「やまなみ工房」所属・写真左)の作品(テーマ「波涛に立つ」)を取り入れ、東北部工業技術センターが制作しました。
メダルを通じて、障害者福祉の重要性や、多様性を尊重して誰もが主役として輝ける大会を目指すことを伝えていきます。
子どもたちのエールや滋賀の魅力が詰まった炬火用具
▲炬火受け皿と炬火トーチ
オリンピックの“聖火”にあたる『炬火』。炬火を灯すための用具として、炬火トーチと炬火受皿を新たに制作します。
炬火トーチの上部は、穏やかで季節によって変化する琵琶湖の波を、金箔貼りの曲線と漆塗りの青の濃淡により表現。グリップには県産ケヤキを素材に東近江の木地師が制作します。深い青色の炬火受皿は琵琶湖をイメージした信楽焼で、台座を飾る小さなピースは、各市町の子どもたちが地元の特色あるものを信楽焼の土を使って思い思いに作ります。
これらの炬火用具は各市町で行われる炬火の採火イベントで使用します。
ボランティアに参加して大会を一いっ緒しょに盛り上げよう!
ボランティアとして参加いただいた方には、株式会社平和堂様ご協賛「大会オリジナルHOPカード」を記念品として進呈します。
募集期間 | 令和7年5月30日(金)まで |
申込みいただける方 | 令和7年4月1日時点で12歳以上で、活動日に参加可能な方。ただし、応募時点で18歳未満の方の申込みについては保護者の同意が必要です。 |
グッズを手に入れて大会を楽しもう!
ボールチェーンぬいぐるみ
トートバッグ
ぬいぐるみやトートバッグなど、各種募金グッズ販売中!!
※売上金は両大会への募金になります。
わたSHIGA輝く国スポ・障スポ
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