2025年の国スポでは、体操は大津市で実施される予定です。
国スポ「体操」とは?
体操は、「競技」「新体操」「トランポリン」の3つに分かれています。
「競技」は、男子はゆか・あん馬・つり輪・跳馬・平行棒・鉄棒の6種目、女子は跳馬・段違い平行棒・平均台・ゆかの4種目を行います。男女とも1チーム5名が演技し、各種目の上位4名の合計点で順位が決まります。
「新体操」はフープやリボンなどの手具を使い、音楽に合わせて演技をする競技で、各種目を1名で行う個人競技と、5名で演技を行う団体競技の合計得点で順位が決まります。
「トランポリン」はトランポリンを使用して、空中でアクロバティックな演技をする競技で、華麗度と難易度を競います。
清水保那美選手インタビュー
大津市出身で、瀬田北中学校3年の清水保那美(しみず・ほなみ)選手に、自身が取り組む競技の魅力や普段の練習について聞きました。
体操を始めたきっかけを教えてください。
4歳上の兄が体操をやっていました。私は物心ついた頃から、兄の練習を見ていました。私自身、高いところに登ったり、鉄棒にぶら下がったりするのが好きだったこともあり、体操を始めました。
競技人生の中で一番苦労したことを教えてください。
小学6年生のときに出場した県ジュニア体操競技選手権大会で、本番前のウォーミングアップ中に、足首を怪我してしまったことです。そのときは、思うように技ができず、焦る気持ちもありましたが、気合と意地で試合を乗り切りました。
やはり怪我をしてしまうと、やりたいこともできないし、心が折れそうになってしまいます。日頃のケアや、治療が大切だと思いました。
自身が取り組む競技の魅力を教えてください。
毎日少しずつ練習を重ねて新しい技ができるようになったときの達成感や、試合で練習してきたことがうまく発揮されたときに感じる喜びが体操の楽しさだと思います。
観戦するときは、ダイナミックな難易度が高い技やひざやつま先が伸びているかなど体線の美しさや芸術性を見てもらえたら、きっと「この選手、すごいな」と感じられる場面があると思います。
普段はどのような練習をしているのですか?
平日は4時間、休日は5時間ほど、週6日練習をしています。
ウォーミングアップで汗をかくくらい身体を温めてから、倒立前転やブリッジなど、基本形の練習をします。そのあとに新しい技の練習に取り組みます。
私は段違い平行棒が一番得意で、跳馬が一番苦手です。特に今は、苦手な跳馬を克服するため、より高く跳び上がることができるような「蹴る力」を鍛えています。
ちなみに、1日の練習で4種目全部をやることはほとんどありません。先生の指示に従って、その日に練習する種目を決めています。
試合中に心がけていることはありますか?
団体戦では、仲間が調子が悪そうだったり、困っていたりしたら、できる限りのアドバイスや声かけをするようにして、コミュニケーションをとっています。
また、自分の本番前でも後でも他の選手の演技を観察することが多いですね。試合だからといって普段と違うことをすると、逆に緊張をしてしまうタイプなので、平常心を忘れないよう心がけています。
滋賀県で開催される国スポ・障スポへ向けて、メッセージをお願いします。
エースとしてしっかりといい演技をして、チームのみんなで3位以内に入賞できるように頑張りたいです。