街のシャイン!!な人
滋賀県立視覚障害者センター

藤井さん、礒﨑さん、脇野さん(左から) 藤井さん、礒﨑さん、脇野さん(左から)

 視覚障害者の方も情報にアクセスできるように、滋賀県下の広報誌や依頼のあった書籍などの点訳(点字に翻訳すること)や音訳(音読して録音すること)のほか、視覚障害者に向けたIT講習会などの社会参加促進事業を展開している、滋賀県立視覚障害者センター。このわたSHIGA輝く国スポ・障スポ広報誌「シャイン!!」の点訳/音訳も同センターで制作されています。

 藤井佳子(ふじい・よしこ)さん=彦根市=は、二十数年前に音訳ボランティアの養成講習会に参加したことをきっかけに、同センターで音訳指導員として働いています。「原稿を下読みしてから、アナウンサーがニュースを読むのと同じぐらいのスピードで音読する」とのこと。「視覚障害者の方は『聞くプロ』です。ちょっとした疲れも声に出てしまうので、なるべく体調がよくて、喉も温まってきた午後の時間に本番の収録をしています」とこだわりを教えてくれました。

点字指導員の脇野協子さん

 点字指導員の脇野協子(わきの・きょうこ)さん=近江八幡市=は「今は音声を聞かれる方が圧倒的に多いのですが、点字は瞬時に繰り返し確認ができるため、時刻表や取扱説明書、専門書などは点字で読みたいという方が多いです。また、選挙での点字投票や資格取得や進学・就職などで点字受験が可能なため、点字の習得を希望される方が増えており、点字に携わる私としては大変嬉しく思っています」と話します。実際に点訳をする際は、まず全体のレイアウトを見て、見出しごとに分け、点字を触るだけで文章の構成が分かるよう、点字を打ち出す位置を調整するなどの工夫を行います。その後、パソコンの専用ソフトを使って、間違えないように点訳をしていくそうです。

礒﨑洋介さん

 わたSHIGA輝く国スポ・障スポに向けたメッセージを尋ねると、同センターの礒﨑洋介(いそざき・ようすけ)さん=彦根市=は「栃木県で行われた障スポに出場した、滋賀県のグランドソフトボールチームのサポートをしました。そのときに、選手のみなさんが大舞台でプレーをする姿を間近で見ることができました」と話し、その上で「きっと選手のみなさんも2025年に滋賀県で国スポ・障スポが開催されることに喜びを感じておられると思います。そして大会では楽しくプレーし、さらに結果がついてくれば言うことなしだと思いますので、ぜひとも自分らしいプレーをして頑張っていただきたいです」とエールを送りました。

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